フェノチアジンを基盤とした基底三重項ジラジカルカチオン
2019年03月30日
フェノチアジンを基盤とした基底三重項ジラジカルカチオンに関する論文が Chemistry A European Jornal 誌の Full Paper としてアクセプトされました。大阪市大岡田研卒業生である田原君の成果です。本研究は大阪市大の塩見先生、大阪府大の細越先生、東北大学の野尻先生との共同研究の成果でもあります。岡田研で開発していた基底三重項種に比べると分子内交換相互作用が小さい?のですがそれでも +300 K を超えます。安定性を確保するためのジアニシルアミンの導入は、岡田研で学位をとった狩俣君の成果を利用したモノです(DOI: 10.1002/chem.201900513)。